仮面うつ病

 2013年に仕事上で非常に強いストレスを受けることがあり、それが原因で体調を崩しました。具体的な症状は、睡眠障害と過敏性腸症候群でした。睡眠障害としては、寝付けないこともよくありましたが、それよりも早朝覚醒のほうがひどかったように思います。仕事で出張のときなどは特にうまく眠れず、そのためたいへんな睡眠不足になり、出張先で寝坊してしまうこともありました。過敏性腸症候群とは、精神的なことが原因で下痢などの症状に見舞われる病気です。毎日のように会社で下痢をしていた時期もありました。

適応障害

 2014年1月、ついに会社に行けなくなりました。強い憂鬱感・不安感に襲われてしまったのです。医師の診断書に書いてあった病名は「うつ状態」。後にある本を読んでわかったことですが、つまりは「適応障害」という病気であったみたいです。適応障害とは、強いストレスにさらされたために起こる、憂鬱感や不安感を伴う症状のことです。

全般性不安障害

 2014年3月、会社を退職しました。この頃、私はまだうつ病に関して無知であったと思います。一般的な対処として、うつ病のときは、重要な判断は保留にするべきなのです。どんなに会社が嫌であっても、このような状態のときには、辞めるべきではないと思います。なぜなら、環境が変化すること自体がストレスになってしまうからです。「休職」という選択をするべきであったと今になって強く思います。辞めてしまいたいと思うのは、病気の症状の一つなのです。実際、会社を辞めて症状が良くなったかと言えば、そうではありませんでした。むしろ「悪化」してしまったのです。

 離職してしまったことで、将来に対する不安、経済的なことに関する不安、社会から離れてしまった孤独感などに苛まれることになりました。どんなことでもネガティブに考えてしまい、とても不安に思いました。こんなに不安な自分は大丈夫なのだろうか、と不安がさらに不安を呼びました。その不安がうつを悪化させてしまいました。

自殺念慮

本当に具合が悪いときは何もできません。ブログも書けませんし、テレビも見れませんし、生きているのが苦しいし、死にたいという気持ちでいっぱいになってしまいました。

 一日の中でも「日内変動」があるため、そんな苦しい日々の中に少しだけ書いていた記事を見つけたので、ほぼそのまま引用しておきます。

 「死にたい」と思うことが多くなった。苦しい。生きているのが苦しい。一人暮らしをしていたが、職を失った今、実家に戻ってきているのだが、親は私が死にたいなんて思っているとは、たぶん、気づいていないだろう。

(中略)

 ちょっとしたことで落ち込んでしまい、苦しい感じや憂鬱感を感じる。具合が悪い。このような調子では、フルタイムの仕事は難しい。

 しかし、このように仕事ができなくなってしまった人は、どうして生活しているのだろうか。やはり行き着く先は生活保護なのだろうか。たとえば、うつ病を患っていて働くことができず、貯金も底をついた場合は、生活保護しかないと思う。それか、自殺か。

 私は、自殺を何度も考えている。実際に行動を起こしかけたこともある。死ぬ方法として、日本でできる最良の方法は首吊りだと思う。苦しいが、気を失うまでの辛抱だ。

 生きている意味が見出だせない。親を悲しませたくない。ただそれだけの気持ちで、つらい今日を生きている。楽しいことなど何もない。昔は楽しいことがたくさんあったけど、今は何も楽しいと感じられない。やりたいこともあったけど、何もやりたいと思えない。

 生きている意味って、何ですか。

死にたいという気持ちが収まらない。
すごく不安になる。
どうしていいかわからない。
気持ちが上向かない。
もう、どうしたらいいかわからない。
1年前の自分とは全然違う人間になってしまった。
私はこれからどうやって生きていけばいいのだろう。

全般性不安障害とうつ病

 一日中、いろんなことが不安、という日々を繰り返していたら、いつの間にか完全な「うつ病」になっていたようです。もちろん強い不安感も変わらず存在していたので、正確には「全般性不安障害+うつ病」という状態だったのだと思います。

 現在は、まだ不安感もありますし、人とコミュニケーションをとるのがしんどいですし、ちょっとしたことでショックを受けてしまいますし、精神的なことが理由で吐き気も出ます。とても「寛解」とは言えない状態ではありますが、以前に比べれば格段に良くなりました。

 今は病院だけでなく、復職・再就職支援施設にも通っています。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、少しずつでも、良くなっていきたいと思っています